【Watches & Wonders 2023】刺さった新作ランキング5選

Watch Talk

3月27日からスタートしたWatch & Wonders 2023(W&W)が終わりまして2週間ちょっと経ちました。SNSやYoutube等でも、時計関連アカウントからのW&W情報が一時期嵐のような投稿数が少し落ち着いて、あらかた出きってる感じがありますね。すべてのモデルで映像や画像が見れるようになってきたかと思います。今回フィジカルでの開催ということもあって、相当に盛り上がったのではないでしょうか。

既にいろんな方がレビューしているので殊更申し上げるほどでもないですが、特に今年のテーマは「クロノグラフ」と「小径化(またはサイズ展開)」じゃないかなと思います。クロノグラフのラインナップが非常に充実していましたし、小径のものも増えてきた様に思います。昨年・一昨年ぐらいはカラーダイヤルが人気で、どこもかしこもグリーンとターコイズ文字盤の新作が出ていました。今年もカラーバリュエーションの追加はありましたが、少し落ち着いた様な気がします。

そんな中で、MMが今回気になった新作をランキング形式で紹介していきたいと思います。そして何時間もネットサーフィンをして漸く見つけた(笑)、良さげなレビュー媒体も貼り付けていきますので、是非そちらもご覧ください。

第5位: Tudor “Black Bay 54”

まずはブラックベイ54から。これはみんな大好きなんじゃないでしょうか。価格高騰が続く時計業界の中で、まだ手が出しやすい価格帯で高品質・高性能なTudor。今年も勢いを感じます。

今作は名作ブラックベイ58の39ミリ径から37ミリ径にサイズダウンしております。ケース厚は11.2mmと薄くなり、フィット感・手首での収まりは絶対良くなっていると思います。

もともと黒のブラックベイ58は12時位置に赤いマーカーが付いておりましたが、今作では黒単色になっておりよりシンプルになっている点も個人的に嬉しいです。気軽に付ける一本として重宝すると思います。

引用: https://www.watchesandwonders.com

これまで時計業界全体的に大型化(40mm以上)がトレンドだったところ、今回から確実に方向性が変わったなぁと思います。海外のYoutuberやメディアを見ていても、37mmサイズは相当受け入れられているみたいです。過去の推移をみると大型⇒小型⇒大型・・・と来て、またトレンドは流転するんでしょうかね。

ブラックベイは58シリーズからずっと欲しいなと思っていて、今回54も欲しいは欲しいですが、きっと青も出そうな気がするので、一旦様子見ですかね。運よく実機見たらちょっとわかりませんが笑、暫く品薄が続くと思います。

クロノスさんだと「オタクにも普通の人にも”刺さる”ダイバーズ」と書かれていますが、まさにその通りですね。

ブラックベイ58と54の比較はこちらをどうぞ。

第4位: Rolex “Daytona”

新型が出る出ると言われていましたが、本当にデイトナがリニューアルしました。インダイヤルが細くなり、ベゼルも外枠にメタル素材が使われたことにより、よりシャープな印象になっています。

ネットの評判を見ると、前作(116500LN)と比べると白文字盤は少し間延びした印象を受けている人が多く、黒文字盤は逆に好感が持たれている印象です。私も黒文字盤がごり押しです。

ケースのデザインでいうと、ラグの形状が少しマッシブな形になったのと、側面から見ると野暮ったく見えなくもないです。ベゼル外周のメタルパーツのおかげで目に見えるメタル面が増え、ケースが厚く見えなくもないですね。これは実機を見て良し悪しを判断したいところです。

新作でかなり期待しているのは、金無垢モデルにしかないオイスターフレックス搭載モデル。クラスプがグライドロック搭載になったため、これまで調整がきかなかったオイスターフレックスにかなり柔軟性が生まれました。下手したらシェアウォッチとしてもイケるかも・・・?

買えたら嬉しいですが、相当難しいんだろうな・・・Hodinkeeさんのブログによりますと貴金属系が9月頃、ステンレス素材が10月頃からのデリバリーだそうなので、年末にかけて探したいなぁと思います。

第3位: Jeager Lecoultre “Reverso Tribute Chronograph / Reverso Tribute Small Seconds”

今年のレベルソのクロノグラフは多くのメディアでも相当評価が高いです。基本的なデザインは不変ですがクロノグラフは裏面がすごいですね。黒文字盤/PGのデザインも良いですが、ステンレスの青文字盤がカッコいいかと思います。

スモールセコンドはこれまでのモデルとは大きく変わりませんが、相変わらずカッコいいです。完成されたデザイン。なお、金無垢モデルは少し薄くなったそうです。

レベルソはいつか欲しい一本で今回すごく欲しくなりましたが、見送りかなぁと思っています。クロノグラフはサイズが大きすぎるので、私の腕には合わないと思います(昨年デビューしたデュオカレンダーと同じケースサイズです)。サイズ的に選ぶとモノフェイズのスモールセコンドなのですが、PGは高すぎるのと、手持ちでシルバー系を持ちすぎなのでオパーリンダイヤルは無いかなぁと。。

スモールセコンドのステンレス・黒文字盤で出たら、次こそ買いかなと思います。オリジナルのレベルソも黒が始まりと聞きますし。

なおブティックで聞きましたが、これらのモデルは相当入手困難みたいです。W&W始まったその週ぐらいからオーダーが相当入ってしまい、早々に日本割り当て分は終わったそうです。予約入れても恐らくデリバリーは来年以降になりそうです。

新作モデルすべてを動画で見るには、こちらのYoutubeがおすすめです。

第2位: Vacheron Constantin “Overseas (34.5mm)”

ずっと待ってました!小オーヴァーシーズ!略してコヴァシ!

オーヴァーシーズはブレスレットのデザインが好きで、かなり前から一目惚れしていたモデルでした。これまでのスタンダートなモデルは41mm径でして、体感では42-43mmに感じる大型のデザインであったため、私の腕には難しいなぁ・・と指を咥えて眺めるだけでした(と、言っても売ってるわけではないですが笑)。小径のスモールセコンドは以前あったのですが、いつのまにかディスコンになってました。

しかし今回はデザインそっくりそのまま34.5mm。41mmのスタンダードサイズと同じく、150メートル防水に耐磁性能、インターチェンジャブルストラップは変わらず、オーヴァーシーズの良さをそのまま継承しています。また文字盤の青も同じものを使っているとのこと。

もともと名前の通り「旅」を主眼に置かれたモデルで、ビジネスマンにふさわしいシリーズだと思っています。防水・耐磁性など現代に求められるスペックを備えるほか、人間工学に基づいて着けやすさが十分に考えられており、なおかつシチュエーションに合わせてストラップも替えられます。ヴァシュロンコンスタンタンというブランドイメージからも控えめな印象を与えるので、ビジネスに最も合うスポーツウォッチだと思っていました。

そんなオーヴァーシーズが小径になったことで、スーツに合わないわけがない。今までのオーヴァーシーズは「袖口からどーん!!」と存在感MAXでしたが、コヴァシくんはスッとスマート。想像しただけでたまらんです。

但し、34.5mmは小さすぎる可能性もあります。SNSの反応を見ると、「これは完全にレディースサイズ。36mm未満は男は着けてはならん!」などと言っている人もいれば「one of the best picks in W&W! めっちゃいいやん、これ待ってた!」「クラシックサイズで最高!」という人もいる様子。

もともと大きめに見えるケースデザインだからこそ、コヴァシは体感36mm程だと嬉しいのですが・・・果たして16.4センチほどの私の手首回りにはどう映るのか。なんとしても実機を見て検討したい1本です。

同時に発表されたレトログラードモデルより少し注目度が低いので、コヴァシをメインで取り扱っている動画・サイトが殆どないのですが、以下の動画が一番ちゃんと見れるかもしれません。ちなみにこの方の手首周りは16.26センチだそうなので、私とほぼ一緒。

第1位: Cartier “Tank Normale”

1位はカルティエでした!

恥ずかしながらNormaleシリーズを今回で初めて知りましたが、タンクシリーズの中で一番理想的なデザインでした。1917年に登場したノルマルは今のタンクの原型と言われています。1973年に復刻されて以来、長らくラインナップになかったとのこと。そうした歴史背景があることもそそります。

タンクシリーズでは現行のルイカルティエももちろん美しいのですが、ノルマルは上品ながら男性らしさや力強さを感じるデザインが素敵です。レクタンギュラータイプながら文字盤は正方形なので、折り目正しく整った印象を受けるのかもしれません。

サイズ感もさることながら、一番気に入ったのはケースのサテンの仕上げ具合。ヴィンテージな雰囲気を醸しつつも、鈍い光沢とバリっと整ったエッジが刺さります。ブレスレットモデルも革ベルトモデルもどちらも本当に素敵。素材で言えばYGもプラチナも甲乙つけがたいですね。ヴィンテージ感を求めるならYGですが、敢えてサテンで鈍く光らせたプラチナ、という選択肢も粋ですよね。

カルティエで一番欲しいモデルに浮上しましたが、問題なのはそのお値段・・・最安で451万円からだそうです。ルイカルティエが3本程変えてしまいます笑。今回はプリヴェシリーズなので本数限定かつ高価ですが、ノルマルシリーズが金無垢の普及帯で出たら絶対に欲しいですね。

クロノス広田さんをもってして「正直、お金があれば欲しい1本です」と言わしめた名作です。

Hodinkeeさんの写真が素晴らしいのでこちらをどうぞ。

W&W2023は楽しい神回でした

これら紹介した以外にも、インヂュニアが復刻したりタグホイヤーカレラの新作が出たりと、話題に欠かない回だったと思います。皆さんの推し新作はどれでしたでしょうか?

冒頭でクロノグラフとサイズ展開がトレンドとしてお伝えしましたが、なによりも悲しいことに全体的に価格がもりもりと上がっています。。。どれか一つでも出会いがあると嬉しいのですが、今年の時計選びはどうなることやら。

ではまた!!

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